幼稚園・小学校などで、調べ学習にチカラを入れるところも多くなりました。
ここでは、調べ学習に適した年齢は、何歳から?
家庭での取り組み方法は?
などの疑問について、
0歳から始める早期教育の元にされている「赤ちゃんに読み教える」(グレン・ドーマン)のシリーズ「赤ちゃんに百科事典的知識をどうあたえるか」を例に挙げながらご紹介します。
※「グレン・ドーマン研究所」は、コロナ禍により、
日本撤退をしたため、現在は入手困難の書籍です。
「赤ちゃんに百科事典的知識をどうあたえるか」(著グレン・ドーマン)
早期教育に百科事典的知識?
この本のタイトルを聞くと、
赤ちゃんに、百科事典を読み聞かせをするの?
と、驚く方も多いでしょう。
でも、いきなりすべてを読んでいくわけではなく、この方法をお母さんが知っているだけで、日常の場面で、知識の教え方が上手になる!
という本になります。
文部科学省も認める調べ学習の重要性!
百科事典や図鑑というのは、もともとはインターネットの無い時代の調べ学習の本。
幼児期になると、お子様が、
「お母さん、これ何?」
「どうして、こうなるの?」
「なぜ、こうするの?」
と、質問攻めにされて、困惑されるお母さんもいらっしゃいます。
そんな時の心強い存在だったのでしょうが、あまり活用されず、自宅に置いてあっても、百科事典や図鑑をよく調べて育った!という人は少ないのではないでしょうか。
後から、話しが出ますが
私の場合、知りたいことは、母親が情報源なってしまい、
百科事典は、絵本感覚で本棚に飾ってある状態でした!
このような幼児期の「なぜ?」という質問は、こどもの知的探求心からくる言葉で、この探求心から学力を高める取り組みを、2020年の文部科学省の教育改革に織り込まれました。
幼児期の探求心・好奇心から調べ学習に発展し、自ら、不思議に思った問題を解決していくという能力を身に付けることを目的としています。
この2020年教育改革により、巷の通信教材も、一斉に調べ学習を軸にした編集となり、「探求心・好奇心を持つ」「調べ学習」のコンテンツを大きく取り上げるようになりました。
実は、このような取り組みは、18年前に私が出会った「家庭保育園の教材」の中に、すでに、同じ教育方法を薦める内容が入っていたのです。
その幼児教材会社が参考にしたやり方が、グレン・ドーマン著「赤ちゃんに百科事典的知識をどうあたえるか」になるわけです!
この本の中では、幼児期の「なぜ?」を言いだす前、0歳からでも始めると良い!
とにかく早ければ早いほど効果も得られ、3歳~5歳からでは遅いくらいだとも書かれています。
18年前は、この本に書かれているようなことを推奨するのは、ごく一部の教材会社だけでしたが、
ようやく、国も、このような取り組みの重要性に気付き、動き出してくれたおかげで、自信をもって、取り組みやすい環境になってきたと言えます。
0歳の場合、グレン・ドーマンのやり方は何から始めるの?
家庭保育園の教材では、POI(プログラム オブ インテリジェンツの略)の一つとされた言葉や知識の教え方の方法として、次のような、やり方を教えてもらいました。
例えば、「りんご」という言葉から始めるとき、
実際に買ってきた本物のりんご、又は、絵に描いたりんご(絵カード)を見せながら、
「これは、”りんご”よ!」
と、見せながら教えます。
次の機会には、
「これは、”りんご”よ!りんごは ”果物”だよ!」
また別の機会には、
「これは、”りんご”よ!りんごって、”赤い”ね」
「これは、”りんご”よ!りんごは、”apple!”とも言うのよ」
「これは、”りんご”よ!このりんごは、 ”ふじ”という品種なのよ!」
「これは、”りんご”よ! りんごは”青森県が名産地”なのよ!」
というように、知識をまとめて与えずに、言葉(名詞)とともに、知識や情報を1つずつ増やしながら語り掛けるという方法をします。
話しかけたことをすべて記憶するわけではありませんが、お母さんが習慣づけて話しかけているうちに、
乳幼児が興味を持ったものや、繰り返し教えた言葉などから、記憶されていき、語彙力が豊富で、表現力も豊かになります。
※参考までに、グレン・ドーマンの本の中では、科学や宇宙、人体、図形に関することなど、大人でも難しい内容と思われる深さまでを、
5カテゴリーくらいで、毎日進めていくように書かれています。(自社で行なう研究開発と同じ作業の紹介のため、かなり専門的な内容です。)
このように、3歳ごろまでは、インプットの時期として、言葉のシャワーを浴びせることに励むように言われました。
図鑑的知識を教えるための取り組み②
言葉が増えてくると、次の段階として、図鑑や百科事典を使いながら、教えてあげます。
公園に行く途中、
「あっ、ここにチューリップが咲いているね!きれいな赤色のお花だね!」
と話しながら家に帰ると、図鑑を広げて、
「さっき見たチューリップのお花が載っているよ!」
と一緒に見ながら、先ほどのように、チューリップについて書いてある説明の一部分だけを読んであげます。
ただし、5歳~6歳など、年齢的に絵本の読み聞かせで長文を聞くことに慣れているようであれば、まとめて読んであげても大丈夫です。
また、見掛けたものだけではなく、
「○○って何?」
と、子どもに質問されるたび、
「お母さんと一緒に、調べてみようか?」
と、百科事典や図鑑などで調べる動作を一緒に繰り返すことで、
だんだんと、自分で字が読めるようになると、
「何?」「なぜ?」と思うたび、
自分で百科事典や図鑑などで調べていくようになり、
その調べ学習を自分でやるようになる回数が多くなるほど、
小学校低学年頃には、百科事典的知識や図鑑的知識が多い子に育つという流れになっています。
つまり、0歳から始めるのは、「ママ、パパ」のような言葉のほかに、
様々な言葉を同時に増やしていく目的と同時に、百科事典や図鑑的知識を「調べ学習」により発見する習慣を身に付けることが大事なのです。
このように、文字が読めるようになるころから、自分で調べ学習をしたり、不思議に思ったことは、どんどん書物から読書をして知識を広げていくような、
そんな性格に育てていくための手順の育児プログラムになります。
ちなみに、あの元ライブドア代表取締役社長CEO堀江貴文さんも、
5歳ごろ百科事典20冊セットを自分で興味のあるところを読み漁り、特に、宇宙、科学、歴史などを主に読んでいた。これによりリニアモーターカー、コンピュータ、宇宙のことなど知的好奇心が刺激された。
引用元:「Wikipedia」より
と、インタビューでもよく語っています。のちに、現役で東京大学に合格もされました。
やっぱり、百科事典的知識は、興味ある分野の知的好奇心を刺激して、
子どもの、「もっと知りたい!」
という意欲や興味を引き出すのに、とっても役立つのね~!
「赤ちゃんに百科事典的知識をどうあたえるか」がおすすめなタイプは?
それでも、幼児期は、嫌がって上手くいかない!ということが様々な場面でありますよね。
この学習プログラムを進めるうえでも、上手くいきやすい子と、なかなか簡単に行なえそうにない子がいます。
それは、どんなタイプか? 性格統計学の観点から考えてみました。
性格統計学のピースタイプと言われた人は、
☆話を元から知りたい!
☆「なぜ?」が多い!
☆お母さんと一緒に何でもやりたがる!
ということが分かっています。
だから、「なぜ?」と聞く頻度も多いでしょうから、調べ学習の姿勢を見せやすくなります。
また、そのたびに、自分の知りたかった情報が得られれば、知的好奇心が満たされ、調べ学習を好んでやるようになる可能性が最も高いタイプと言えます。
ただし、「なぜ?」の情報源が、百科事典ではなく親になってしまうと、調べることをしなくなり、親に聞くのが当たり前になってしまい、調べ学習から遠ざかってしまうでしょう。
しかも、親が面倒くさいと思い、自分で調べてごらん!と促したとしても、
「一緒にやってもらえないんだ・・・。」
と、調べることへの興味が無くなってしまうのが、ピースタイプです。
通信教材に、調べ学習のコンテンツが出てくるようになれば、そのコンテンツ以外でも、親と一緒に調べることを定着させれば、ピースタイプは好奇心が旺盛なので上手くいきやすいのです。
そのほかのタイプは、やってみたけど、調べ学習がなかなか上手くできない!
うちの子、「なぜ?」「どうして?」を言わないんだけど???
ということも多いかもしれません。これは、お母さんのやり方が間違っているのではなく、性格的に、難しいタイプがいるということです。
でも、大丈夫です!
その場合、性格別に上手くできるようになるためのコツが性格統計学にあります。
だけど、性格統計学の専門的なお話しになるため、ここから先は非公開で、興味のある方にだけお話ししたいと思いますので、
ぜひLINE登録をして、相談コーナーから「百科事典の知識を教える方法の続きを知りたい。」と、お気軽にご質問して下さい。